公務員試験では既卒で職歴なしの人は厳しい?不利になる?高齢で年齢制限ギリギリの人は受からないというのは本当か?について書いてみました。
公務員試験は既卒でも門前払いはない

公務員の最大の特徴は、新卒・既卒の区別なく採用を行っていること。公務員の選考試験(経験者採用を除く)は年齢の上限が定められており、年齢をクリアしていれば既卒でも平等に試験を受けることができます。民間の企業では不利になることがある既卒の方でも、公務員であればマイナスになりません。この点が、既卒の方に公務員が人気の理由と言えるでしょう。
出典既卒に公務員が人気の理由とは?「公務員」という選択肢を考える | ぼくらの就活面接
公務員試験において既卒は不利なのか?というのは誰もが気になることだと思います。
公務員試験において既卒は不利か?どうかはさておき、公務員試験では既卒でも受けることができます。
民間企業だと、新卒の枠の中で既卒は受けられないということになりますけど、公務員試験では既卒は新卒と混じって受けられるのです。
したがって、門前払いはありませんし、公務員試験において既卒は民間企業と比べたら不利ではないということになります。
でも、既卒といっても職歴なしと職歴ありという場合があります。
ここでいう職歴というのはアルバイトなどは含まずに正社員歴ということになりますが、職歴ありの人は今仕事をしていないかもしれないが、過去に経験があるということで、少し状況は異なっているのです。
公務員試験において既卒の人は多くが職歴なしではないか?と思いますが、公務員試験で既卒が不利になるか?どうかは年齢も関係してきますから、不利になるか?どうかということと不利の程度がどうか?ということは違う問題ということになります。
新卒が普通という認識があるとすると、公務員試験において既卒が厳しい扱いを受ける可能性はありますけど、既卒で受かっている人も多くいるので、既卒が受かれないことはないということは言えると思います。
公務員試験は既卒や高齢は厳しいというイメージがあるかもしれませんけど、現実的にはどうなっているのか?ということに関して調べていきましょう。
公務員試験で既卒は面接試験で不利になる可能性はある




公務員試験では既卒という理由で書類選考で落とされたり、最終的に不合格になることはまずありえません。
出典公務員浪人の既卒は不利
但し、面接試験に注意が必要です。
やはり平等の採用試験と言っても新卒と既卒では面接官も人間ですので、求めることが異なるのは当然です。
民間出身でも公務員浪人の既卒でも新卒と同じレベルの面接対策では合格するのは難しいかもしれません。
高いレベルの志望動機、自己PRや面接官の質問への返答が求めらる可能性があることは頭に入れておいてください。
しかし、新卒は既卒に比べて、公務員試験対策できる時間が少ないので、対策時間の豊富な既卒者に求められるレベルが高いのは当然のことかもしれません。
最終的な結論で言えば、公務員浪人者は合格に不利ではありません。
出典公務員浪人の既卒は不利
求められるレベルが高くなるというのはあくまで私の予想でしかありませんし、公務員浪人者を多数合格に導いている予備校や通信講座はたくさんあります。
合格者がたくさんいますので、不利・有利を考えずにひたすら努力することが大切なのかもしれません。
公務員試験において既卒というのは不利になるのか?というと、不利になることはあるでしょう。これは確実なことではないものの、要するに印象の問題なのです。
例えば、人相がよくない人を見たときに、その人が実際に悪い人か?どうかの確証はないとしても、人相がよくないという情報だけで、その人に対する印象が決まってしまうというのはあると思います。
つまり、公務員試験において既卒というのも同様で、既卒に対するイメージがよくないということから、既卒という情報が入ってきた時点で、その人に対する評価が少し決まってしまう場合もあるのです。
もちろん、面接をしてみて評価がアップするということもあるわけですが、第一印象における新卒か?既卒か?という差は、合否に関係する可能性はあります。
公務員試験において既卒というのは厳しいとまでは言えないかもしれませんが、不利にならないとは言えないのです。特に公務員試験において既卒で職歴なしの人は評価が上がりづらいです。
職歴ありの人はそこが多少評価されることもありますけど。だから、公務員試験で既卒で職歴なしだと、確かにイメージはあまりよくないかもしれないです。
それが面接官の印象にどこまで関係するのか?というのを考えないといけないのです。
公務員試験で高齢の受験生は不利になるのか?




結論から言えば、有利でも不利でもありません。年齢制限の受験資格を満たしている以上、目指す公務員試験を受験することは可能ですし、実際に受験制限ギリギリの年齢でも合格者は出ています。
出典年齢が高いと公務員試験では不利と聞きました|よくある質問
特にこれと言った意識をする必要はないでしょう。むしろ、年齢が高いということを明確にアピールして、社会人経験の豊富さを前面に出すのも一つです。
新卒が良いとか、既卒や転職はダメだとか、そこに明確な根拠はありません。
普通に考えれば、20歳の受験者と30歳の受験者であれば、20歳の受験者の方が10年程度は長く働いてくれるわけですから、30歳よりも10歳若い20歳の方が有利と言えます。
ただし、上記の話は20歳と30歳の受験者の中身が全て同一であったと仮定した話であって、その人の経験等は考慮していません。仮に、20歳の人は新卒であるが、30歳の人が既卒で何かにかなりの専門性を有している場合、職種や状況によって30歳の受験者の方が有利になることもあり得ます。
つまり、年齢が高いということは年齢が低い人に比べて何らかの経験を踏んでいるということです。これは、何らかの専門性かも知れませんし、あるいは、社会経験かも知れません。いずれにしても、10年分の違いがあるわけです。
出典年齢が高いと公務員試験では不利と聞きました|よくある質問
その違いを面接等でどうアピールするのか、ということがポイントになります。筆記試験では受験者の年齢等の属性は考慮されませんから、やはり面接等が重要になるのです。
公務員試験は既卒は不利になることがあるのか?と言えば、不利になることもあるでしょう。
それは既卒か?どうかだけではないのです。ルックスの良し悪しとかで有利、不利が生まれることもありますから、それが新卒、既卒でも生まれるというだけの話で、そこを気にしてもしょうがないんじゃないですか?公務員試験は既卒は不利になる可能性があるのは間違いないです。
実際に不利になるか?は分からないが、不利になる可能性があるのは間違いないのです。0%じゃない限り、不利になるということは常にあるわけですから、公務員試験は既卒が不利になることもあるというのはしょうがないです。
ただ、これは主に面接試験においての話です。逆に筆記試験では既卒の方が時間を多くとれるなどで有利になる可能性はあります。
したがって、公務員試験は既卒が有利になる面もあると言えることになるのです。公務員試験は既卒で職歴なしは厳しいのは主に面接試験で言われている話になります。
しかし、筆記試験を見てみると、公務員試験は既卒が有利になることもあるので、公務員試験は既卒が有利になることもあれば、不利になることもある。
それは新卒も同じということで、やはり気にしてもしょうがないのかもしれないです。ちなみに高齢の受験生に関しては年齢が上になることで、求められるハードルが上がることで不利になることがあるとされています。
既卒の人が多くの経験をしているのはそうかもしれないが、公務員試験において有利になる経験をしている人がいるのでしょうか?さらに言えば、経験の量が多いことは別に有利になるわけじゃありません。
面接で話すことは数が限られているので、多くの経験をしているとしても、その中からどれが望ましいか?選択しないといけないので、経験の多さ自体をアピールできるわけではなく、経験が多いとしてもそれが有利になりやすいとも言えないのです。
高齢の受験生は公務員試験は不利になる可能性は否めませんし、高齢の場合には既卒のようにそれ自体が有利に働く余地はほぼないと思われます。あるとしたらかなりのレアケースだと思います。
公務員試験は既卒や高齢でも使っている人はいる




今まで筆記重視と言われてきた金沢市は今年度から面接回数が1回から2回になった。
出典高齢受験者は公務員試験で不利なのか | 現役市職員が語る「半年で市役所公務員試験に独学で合格する方法」
そのため、近年流行りの人物重視に移行してきていると思われる。
今後、筆記の通過点が下がる可能性は高い。
28歳〜29歳の合格者も毎年数人いるので、既卒高齢受験生に寛容なほうであると思う。
また、中核市ほどの規模になると資格が必要な福祉事務などの経験者採用も盛んに行われている。
30代でも入れる可能性が大いにあり。しかし、資格が必要な福祉事務などに限られる。
人口5万人ほどの某都市。
出典高齢受験者は公務員試験で不利なのか | 現役市職員が語る「半年で市役所公務員試験に独学で合格する方法」
この市は毎年の事務職採用数が10人ほど。
既卒合格者は若干名である。やはり銀行員からの転職者が多い。
それでも、全く関係ない民間会社からの合格者も毎年1〜2人はいる。
しかし、27歳以上の合格者は全くいない。
受験要件は29歳以下となっているが、この自治体は高齢受験者には厳しいと思われる。
30歳以上の人を採用する経験者採用は一切行っていない。
「高齢・既卒」は不利といわれる、都市伝説的な話が蔓延していますが、私の経験則からいってそんなことはありません。確かに、一部職種、官庁や自治体によっては、その傾向がないわけではありませんが、民間と比較して公務員は基本的には関係ないと実感しています。
出典高齢受験者は公務員試験で不利なのか | 現役市職員が語る「半年で市役所公務員試験に独学で合格する方法」
では、なぜそのような話になるかと考えると・・・
まず、既卒の方は「なぜ既卒なのに公務員?」、また、職歴がある方は「なぜ前職をやめて公務員なのか?」、職歴がない方は「なぜ働かなかったのか?」に対して、ほとんど説得力のある答えが出来ていないためだと思います。
公務員試験では既卒は不利なのか?高齢は受からないのか?ということに関しては、受からないということはないでしょう。問題は不利になっているか?どうかですが、結果的に公務員試験では既卒や高齢の受験生が受かっている。
というデータで公務員試験では既卒や高齢が不利にはなっていないという状況は見出せません。
なぜならば、受かった結果というのは不利になりながらも受かったというケースが存在するからです。
例えば、一般人とウサイン・ボルトが100mで対戦をするときにボルト選手が5m後ろからスタートしないといけない状況でも、ボルト選手は勝つでしょう。
でも、彼が勝ったからといって、この状況では彼は5m後ろからスタートをしているので、ボルト選手は不利を受けていたということが言えます。
つまり、同じことが公務員試験でも言えるのです。公務員試験では既卒や高齢は受からないとまでは言えないが、結果的に受かっていたとしても、彼らが不利を受けていない証拠にはならないのです。
公務員試験で年齢制限ギリギリの人で受かっているケースもありますけど、それは不利を受けながら受かったかもしれないのです。
逆に言うと、公務員試験で年齢制限ギリギリの人が1人も受かっていない状況があっても、それが不利を受けたから落ちたんだとまでは断言できません。
既卒や高齢の部分では差がつかなかったが、別の部分で差がついたから落ちただけかもしれませんから。公務員試験では年齢制限ギリギリの人も一般的には不利になると言われていますが、真相は分かりません。
予想として、その可能性があるということしか言えないのです。でも、公務員試験では既卒や高齢の受験生も受かっている人がいるので、公務員試験では既卒や高齢が受からないわけではなく、やりようによっては受かるということは言えます。
公務員試験では年齢制限がなぜあるのか?違法じゃないのか?という声もあります。年齢制限を設ける理由はなぜなのか?というのはいろいろあるのでしょう。
でも、公務員試験に年齢制限がなぜあるのか?と疑問を持つ人の気持ちは理解できます。年齢差別をしているということなのですから。
公務員試験の年齢制限が違法ということは今のところは聞きませんが、誰かが訴訟を起こせばきちんと結論が出るのではないでしょうか?でも、不利を受けていないとは言えないので、そこは知っておかないといけないのです。