国家一般職の筆記試験の難易度はどれくらいか?配点は高いのか?一次試験のボーダーラインや教養論文の足きりはあるのか?傾斜配点のある専門試験は教養試験よりも大切だが、そのうえでの筆記対策は?
国家一般職の筆記試験の難易度は?
国家公務員試験は総合職(旧1種)試験と一般職大卒(旧2種)と一般職高卒(3種)に分かれます。ここでは旧2種試験のことを書いていきます。
出典国家公務員試験一般職(旧国家2種試験) 難易度 :4:甘くない
まず応募対象は21歳以上30歳未満の者となっています。旧2種試験は28歳までとなっていたので、一応は制限が上がりました。ただ倍率が高いので、可能な限り大学4年・卒1くらいで合格できないと、なかなか公務員の扉を開けるのは難しくなります。
試験概要は1次試験が基礎能力試験(全員)、一般論文試験(行政)および専門筆記試験(技術)、専門試験択一(全員)となっています。2次試験は面接のみ(1次試験をクリアした全員)です。
基礎能力試験は知能試験27問(文章理解11・判断推理8・数的処理5・資料解釈3)と知識試験13問(人文・社会・自然)の40問:200点
出典国家公務員試験一般職(旧国家2種試験) 難易度 :4:甘くない
知能試験のウエイトがかなり大きくなっているような感じがします。比較的試験対策はしやすいといえます。
一般論文試験と専門記述試験は、専門分野(技術)および現代の社会問題(行政)などが大問1問が出題:100点
出典国家公務員試験一般職(旧国家2種試験) 難易度 :4:甘くない
専門試験は行政、電子、物理、土木、農学などに分かれます。行政は憲法・行政法、民法総則・物権、民法債権・親族相続、政治学、マクロ経済学、ミクロ経済学、財政学、経営学、国際関係、心理学、教育学、基礎英語、一般英語の中から8分野を選択、各5問の出題で40問を解答:400点
大卒程度の国家一般職の筆記試験の難易度というのは国家公務員の中でも難しいでしょう。
国家一般職の一次試験は教養試験、専門試験、論文試験があります。教養試験と専門試験の問題のレベルはかなり高いです。
したがって、国家一般職に受かるには一次試験を超えないといけないわけですが、教養試験と専門試験の対策をして、一定の点数をとれる実力を身に付けないといけません。
専門科目は選択になっていますが、教養科目は基本的に選択はなくて、全問必答となっています。したがって、教養科目で高得点を取るのは難しい。
特に数的処理や自然科学の問題は苦手な受験生が多いと思いますが、国家一般職の数的処理や自然科学の問題のレベルは高くて難しいです。国家一般職の筆記試験が難易度が高いわけですけど、数的処理と自然科学はより難しいと感じる人が多いのではないか?と思います。
国家一般職の筆記試験は専門科目も難しいですけど、専門科目は数的処理ほど苦手に感じる科目はそんなにないでしょうし、選べる余地もあります。
したがって、数的処理や自然科学などが苦手な人ほど、国家一般職では教養試験の方が難易度が高い、点数をとるのが難しいと感じるのではないでしょうか?
国家一般職の問題のレベルは過去問を見てもらうのが良いですけど、一次試験のボーダーラインを超えるのは大変です。一次試験のボーダーラインが何割なのか?というのは気になると思いますけど、国家一般職の場合にはそんなに高いわけではありません。
しかし、問題が難しいので、国家一般職の難易度の高い筆記試験で、ボーダーラインを超えるのは難しいので、とにかく勉強を頑張らないといけないと言えます。
本当に問題のレベルは高いですから、大卒程度の国家一般職に受かるにはそこはまず知っておきましょう。
国家一般職の筆記試験の倍率はどれくらい?
国家一般職の筆記試験の倍率はどれくらいか?というと、国家一般職は地域ごとに試験の枠が違っているので、それによって一次試験の倍率が違います。
ということは、地域ごとに筆記試験のボーダーラインというのも変わるということになります。受験者が特に多い関東甲信越の地域は、平成29年度の倍率で言うと約5倍くらいです。
この数字は全国の中でも特に高い方になります。逆に倍率が低いところはどこか?というと、同じ年度の結果では北海道の2.5倍くらいになります。
だから、国家一般職の一次試験の倍率は地域ごとに全く違うということが言えるので、筆記試験に受かる難易度もかなり差があるということになります。
国家一般職の筆記試験の倍率はその年度によっても変わりますけど、関東甲信越の倍率が特に高いというのは毎年変わらないと思います。
それ以前の国家一般職の一次試験の倍率を調べたい人は、リンク先などから確認してみると良いでしょう。年度が変わると、地域ごとに若干倍率は変化していますね。
でも、関東甲信越が特に国家一般職の筆記試験の難易度が高いということは言えると思います。国家一般職の筆記試験の倍率は受験生は1度調べておきましょう。
教養試験と専門試験は難易度が高いですし、教養論文もテーマが難しい年があるので、どの筆記試験も対策はかなり熱心にやっていかないといけないのです。
国家一般職の難易度は高いですが、特に筆記試験のウェイトが高いので、教養試験と専門試験、そして教養論文の対策はしっかりと行っていきましょう。筆記試験の倍率は高いので、国家一般職に受かるには、まずは一次試験を突破できるように頑張ってほしいと思います。
国家一般職の教養論文の配点や足きりの点数は?
国家一般職試験において、教養論文試験の割合は全体の1/9で低い割合です。
出典【教養論文試験】 勉強方法や足切りについて|【目指せ!独学合格!】国家一般職(旧国家2種試験)を目指す独学の方へ
出題テーマは幅広く、なかなか予想しずらいものとなります。
ただ、意外なテーマは出題されにくく、何について論じたらいいんだ・・・
というテーマはほとんどないです。
出題に関しても、ある程度の背景的な文章が書かれていますので、
書き始めもやりやすいかもしれません。
ただ、時間は60分と結構短いものとなっていますので、
集中して取り組む必要があります。
全くの無体策でもなんとかなる可能性もありますが、
あまりいい戦略とは言えません。
少し対策するだけでも結構違ってきます。
気をつけなければならないのが、足切りの点数である2点。
出典【教養論文試験】 勉強方法や足切りについて|【目指せ!独学合格!】国家一般職(旧国家2種試験)を目指す独学の方へ
2点を取ると一発不合格です。
足切り割合としては、標準偏差などから推定できるみたいで、
2%未満と言われています。50人に一人未満の割合。
逆に言うと、6点を取る受験者もそれくらいになるってことです。(取れる人の答案が見たい)
足切り割合よりは多少多いですが。
論文試験の採点は、1次合格者を対象に行われるので、
1次試験で論文試験がありますが、採点結果は2次試験合格発表と同じタイミングです。
これが結構クセモノで、最終合格発表まで論文の足切りに怯える受験生も多いです。
国家一般職の教養論文の配点は全体の1/9となっており、配点としては低いです。
教養試験と専門試験の方が配点が高いです。だから、どうしても教養試験と専門試験の方に勉強時間を割いてしまうかもしれませんが、国家一般職の教養論文は二次試験で採点されるので、教養試験と専門試験の配点が高いということはあまり関係ないことになります。
つまり、国家一般職の教養論文が採点されるのは教養試験と専門試験に受かった人なので。国家一般職の教養論文の書き方や対策については予備校や参考書などを参考にしてもらいたいですけど、やはり文字数などは気になるかもしれません。
国家一般職の教養論文の文字数は1000文字以上1500文字以下となっているようですが、この文字数制限は絶対に守りましょう。
文字数が足りないのも、多すぎるのもどっちもダメなのです。しかし、国家一般職の教養論文の文字数の範囲にちゃんと収まっているのならば、相対的に文字数が少ないとしてもそんなに問題ではないでしょう。
1500文字にできるだけ近づけないといけないとは思わない方が良いです。1000文字を超えていて、1500文字以下ならば、文字数が多い方が評価が上がるとは言えないのです。
結局、文字数が多い方が何で良いのか?の説明ができないからです。文字数が増えた結果、内容がより充実したならば、それは採点をするときに点数が高くなるかもしれませんが、それは文字数が多いことが評価されたわけではなくて、内容がより充実して分かりやすくなった点が評価されたことになるので、文字数が増えても内容の分かりやすさ、充実度が変わらないならば、あえて多く書く必要はないのです。
国家一般職の教養論文の文字数は多い方が良いとは言えず、まず優先すべきなのは内容です。国家一般職の教養論文の配点が低いとしても気は抜けないのです。
また、足きりの基準についてはちょっと分かりづらいと思いますが、引用した部分を参考にしてほしいと思います。文字数制限で足りないとか、多すぎるという場合にはそれで足きりになるかもしれませんが、それ以外に点数で足きりになることもあるのです。
文字数が少ないと感じる程度ならば問題ないでしょうけど、最低限書かないといけない文字数制限は満たしておかないといけないですし、文字数がどれだけ多くても、内容がそれほど充実していないと、足きりの基準に引っかかることもあるということになります。
国家一般職の教養論文の足きりの基準は分かりづらいかもしれませんが、とにかくいろいろなテーマを対策して、書く練習をしていければ足きりの遭う可能性はかなり低いと思います。
だから、国家一般職の教養論文の過去のテーマを分析して、参考書を使いながらいろいろなテーマを想定して知識を詰め込み、書く練習をして、添削などをしてもらいながら良い論文を書く練習をしていきましょう。
国家一般職の一次試験のボーダーラインは?
※関東もしくは近畿で受験の場合
素点ボーダー48/80
傾斜ボーダー72/120
安全圏85/120
国家の場合は、専門試験が教養試験の2倍の傾斜。
つまり、教養試験で苦労して解いた2問も、専門試験の1問にしかならないということ。
専門試験の重要さが分かるかと思います。
注意してもらいたいのは、受験する場所によってボーダーが異なるということ!
全国同時に同じ試験を行うのですが、関東と東北ではボーダーが異なります。
例年、激戦区と言われているのは、「関東と近畿」!
この2つで受験するとボーダーが高くなりますが、関東近辺、近畿近辺の勤務先で働きたい場合はこちらで受験する必要があります。
出典1次試験ボーダーライン まとめ|公務員試験ニュースマガジン~合格への道~
国家一般職の一次試験の問題の難易度は高いので、筆記試験で高い点数をとるのは難しいですけど、ボーダーラインは何点くらい必要なのでしょうか?
国家一般職の筆記対策は本当に重要ですけど、合格ラインについては重要なポイントがあります。国家一般職の筆記試験のボーダーラインは受験する地域によって違います。
しかし、関東甲信越や近畿圏などは特に高いエリアになると思います。他のエリアは関東甲信越や近畿圏よりはボーダーラインが低い可能性があります。
国家一般職の場合にはどの受験地で受けるか?によってボーダーラインが何点か?というのが違う点が難しいところで、確実に予想するのは難しいです。
国家一般職では専門試験の配点が特に高いので、同じ点数であっても、専門試験でたくさん正解を出した方が受かりやすいと言えます。
したがって、国家一般職のボーダーラインを考えるときには、教養試験と専門試験の合計点も重要ですけど、傾斜配点がある専門試験でどれだけ多くの点数をとれるか?という点を特に重視していかないといけないのです。
国家一般職に受かりたい人は一次試験のボーダーラインが何点か?というのは気になると思いますけど、だいたい6割くらいとれれば受かる可能性が見えてくるということです。
ただ、できるだけ傾斜配点となっている専門試験で点数をとれるように対策をしていってほしいと思います。国家一般職の筆記試験のレベルは高いですから、6割とるのも難しいですけど、頑張って勉強をしていかないといけないのです。
国家一般職に受かるには択一試験で何点取れるか?というのが重要なので、とにかく教養試験と専門試験の勉強に対策の時間をかけていきましょう。
国家一般職の筆記試験に受かるには?
国家一般職の筆記試験の難易度は高いです。教養試験、専門試験、教養論文の全てにおいてレベルが高く、対策は難しいと思います。
そして、国家一般職は筆記試験の倍率も高いので、かなり勉強をしていかないと受からないと言えますが、国家一般職の筆記試験に受かるには専門試験でどれだけの点数をとれるか?が重要になります。
専門試験は傾斜配点で、同じ正解数でも教養試験よりも点数が高くなるので、専門試験でどれだけ稼げるか?が重要になります。
つまり、国家一般職の筆記試験の配点を考えると、専門試験が苦手では厳しいのです、こちらに時間をかけていかないといけないと言えます。
しかし、教養試験が疎かで良いというわけではないのです。教養試験が一定の点数を超えないと、専門試験でたくさん稼いでも合格が難しい可能性があります。
したがって、国家一般職の一次試験の配点を考慮すると、専門試験が重要なのはあるのですが、教養試験に関してもきちんと時間を使っていかないといけないと言えて、国家一般職の筆記試験の難易度は高いですけど、専門試験に時間を多く使いつつも、教養試験の勉強もしていかないといけない、そして論文試験も勉強をしていかないといけないので、本当に時間の使い方が器用じゃないといけないということで、本当に難しいとは思いますけど、頑張ってやっていきましょう。
国家一般職の一次試験の配点や倍率は高いので、非常に難しい試験にはなりますが、これをクリアしないと最終合格までいけませんから、国家一般職の筆記試験の難易度の高さを乗り越えていくために計画的に勉強をしていきましょう。
特に過去問を何度もやることが重要になります。そして、国家一般職の過去問でできなかったところを分析して、そこを重点的に勉強していけば、弱点が克服されて全体的な点数が上がりやすくなります。
国家一般職の筆記対策をするときには過去問を中心に勉強していきましょう。国家一般職の筆記対策は大変ではありますが、少しずつやっていきましょう。
国家一般職に受かるには一次試験が本当に重要なので、きちんと対策をしていきましょう。