大人の教養として楽しめる算数・数学本案内。
算数・数学嫌いだった大人でも読めるおすすめの算数・数学本7冊

本当は大人だって算数や数学に興味がある
学生時代に算数や数学が嫌いだった人は多いでしょう。でも、それはあくまで「学校で学ぶ算数や数学」が嫌いだったのかもしれません。日々の生活の中でのお金の計算など、実は算数・数学的思考法が必要だなと、皆さん漠然と感じられているのではないでしょうか。
また、社会人としても、さまざまなシチュエーションで算数・数学的な思考法が求められます。あらためて一から数学を学びなおすことは大変ですが、「算数・数学的発想法」を読書によって無意識のうちに養うことは可能です。
ここでは大人の教養として楽しめる算数・数学本を紹介します。
『数学ガール』結城浩
結城浩さんの数学を題材にした青春小説シリーズ。数学的センスを養うのにお勧め。各方面での評価が本当に高い。
小説を題材としたマンガ版もあり、「活字はちょっと」という人はそちらを読むとよいでしょう。
下手な参考書の数字を眺めるよりも役に立ちます。
数学ガール高校の時に読んでおきたかったな…
よっしししし@halhal0510
そいえば、漫画を数年ぶりに買ったんだけど数学ガールって漫画面白すぎ頭痛くなりすぎおすすめ!
『数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜』ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー, 丘沢 静也
数学嫌いの少年ロバートの前に現れた数の悪魔が、毎晩夢の中で数学の魅力を教えていく。ーというストーリーだが、小学生でも読めてしまう訳が秀逸すぎる。
『数学ガール』もそうだが、筆者に深い数学への造詣があり、さらにはそれを丁寧に説明しようという深い愛情が感じられる一冊。アマゾンでも常に数学本の上位にランクしている。
【書籍:数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜】数学嫌いの少年ロバートの前に現れた数の悪魔が、毎晩夢の中で数学の魅力を教えていく。実生活から離れたものとして数学を捉えていた人に、数学が身近なものだということを教えてくれる。 amzn.to/i3Gf4U
算数問題ボット@arithmetic_bot
(25人の知り合いを最短ルートで訪問するという旅人の問題について)「だが25人の友だちがいるってことは、<25のびっくり>通りあるってことで、それはそれは恐ろしい数だ。ほら、だいたい、これくらいだ」 16000000000000000000000000 『数の悪魔』
エンツェンスベルガーbot@EnzensbergerBot
数の悪魔は名著だった。
『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』細野真宏
細野真宏先生のシリーズ。面白いのが、『「数学的思考力」はあらゆる分野に応用できる』と言い切っているところであり、本書を読むとなるほどと思える。
単なる数学本ではなく、「数学的思考力」を応用して情報の取捨選別をどのようにしていくかという、メディアリテラシーにまで話に持っていく点はとても興味深いし役にたつ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1回・飛躍的に劣等生から抜け出せる方法!…「у=x2」的な勉強法について
第2回・飛躍的に自分の理解度を深める方法!…「数学的思考力」について
第3回・飛躍的に話を分かりやすくする方法!…「思考の歩幅」について
第4回・飛躍的に説得力の有無を見抜く方法!…「思考の骨太さ」について
第5回・飛躍的に論理の質を鋭く見抜く方法!…「論理洞察力」を鍛える実戦演習
第6回・飛躍的に情報を正確に理解する方法!…「ニュースとの接し方」について
第7回・飛躍的に数学的に考えられる方法!…「思い込みの激しい人」について
第8回・飛躍的に情報を正確に選別する方法!…「仮説」と「検証」について
第9回・飛躍的に数学が素早く分かる方法!…確率の問題を使って実戦演習
第10回・飛躍的に経済が素早く分かる方法!…デフレの記事を使って実戦演習
第11回・飛躍的に難しいものが分かる方法!…「情報の基盤」の作り方
第12回・飛躍的に最新ニュースが分かる方法!…新聞記事を使って実戦演習
『そうか!算数ってこんなにおもしろかったんだ!―秋山仁先生のスーパー 個人授業』秋山 仁
髭を生やし、長髪にバンダナを巻くという学者らしからぬスタイルで、テレビ出演もしている。通称「レゲエ教授」秋山仁先生。
本書はその秋山先生が小学生向けに描いた著作だが、大人でも楽しんで読める本。
出典Amazon.co.jp: そうか!算数ってこんなにおもしろかったんだ!—秋山仁先生のスーパー個人授業: 秋山 仁: 本
内容は高度で、三叉接合、ルーローの三角形(定幅図形)、フィボナッチ数‥‥等々、恥ずかしながら、親も知らなかったことも盛り沢山。親と子供が一緒になって、同じ目線で、驚き、感動しています。最初の章で、メビウスの輪を3等分したときはビックリ。子供と一緒に、4等分、5等分してみたり、4回、5回とひねってみたり。た、楽しい、これ!!(笑)。
『図解雑学 算数・数学』大矢浩史
ナツメ社の図解雑学シリーズでもこれがいちばん丁寧で分かりやすい。タイトル通り算数・数学の雑学知識を得るための軽い読み物として読める。
この本で実際に計算が得意になったり、数学の成績があがるなどという過大な期待さえしなければ、数学にまつわる読み物として結構面白いものである。文字どおり雑学としての算数、数学の本で、小中学から高校レベルまでのトピックを拾って分かりやすく解説されている。十進法、ゼロ、小数、分数、指数、対数、負数、虚数のような数論から、三角関数、方程式、因数分解、図形と式、確率・統計など主要なトピックが扱われているから、人によっては手軽に数学の概念を復習する本として役立つかもしれない。どちらにしろ肩肘張らずに、気楽に読むべき本である。ナツメ社の『図解雑学』のポリシーに合っていると思う。
出典Amazon.co.jp: 図解雑学 算数・数学 (図解雑学-絵と文章でわかりやすい!-): 大矢 浩史: 本
『4次元の林檎』大上丈彦
紹介文には「受験生向けではなくて一般人向け、算数のできた中級者向けに入試問題を題材に書かれた数学の本。網羅的でなく丁寧に、厳密でなく感覚的に、数学を教える人のためのポイントをおさえた講義用のテキスト。」とありますが、確かにやや数学的素養がある人にお勧めです。
学生時代にただやみくもに暗記中心で数学を学んできた人には、本書の説明で「あぁそうだったのか」と思えることが多々出てくるかもしれません。
出典Amazon.co.jp: 4次元の林檎—柔らかい数学の柔らかい空間: 大上 丈彦: 本
現代の若者の理系離れが深刻化していると,そこかしこで叫ばれてすでに久しい感があります。大げさに聞こえてしまうかもしれませんが,この本は数学に対する若者(とは限りませんが)のアレルギー反応を緩和してくれそうな気がします。
「ああ,数学的な考え方というのは面白いな」と感じさせてくれますし,何よりも一つ一つの語り口調が,自然でユーモアがあり,まるで楽しい小説でも読んでいるかのようなワクワク感があります。
「数学の楽しさ」を味わいたい方,あるいはそれを伝えたいと悩んでおられる方,ご一読下さい。お薦めいたします。
『Excelで学ぶやさしい数学―三角関数から微積分まで:』高橋 幸久, 渡辺 八一
エクセルを使って本格的に高校数学をやり直したい人にお勧めの一冊。内容はやや高度だが、エクセルを使うことにより、学校で学んだこととはまた違う角度から数学を理解することができる。
目次
第1章 Excelの基本とはじめての計算
第2章 方程式・関数とそのグラフ
第3章 三角関数
第4章 指数関数と対数関数
第5章 数列
第6章 ベクトルと複素数
第7章 いろいろな曲線
第8章 微分・積分とその応用
▼参考リンク
結城浩 – The Essence of Programming (プログラミングのエッセンス)
プログラマ&ライター、結城浩の個人サイト。プログラミングや文章書きに関する情報と、気軽な読み物。
「数学ガール」の結城浩先生のサイト
秋山仁 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E4%BB%81
秋山仁先生のWiki。決してエリートではなかったその人生が意外だが人間味を感じる。
楽天ブックス: 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本! – 細野真宏 : 本
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