ゲーム用としてカスタマイズされたヘッドホンを「ゲーミングヘッドセット」といいます。
ゲームの音をより聴き取りやすく大迫力に、ゲームの世界をもっと身近に感じたい方におすすめのゲーム用ヘッドホンをランキング形式で紹介します。
どのようにして選ぶといいのか、絶対に失敗しない選び方」も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゲーム用ヘッドホン(ゲーミングヘッドセット)の特徴
「ヘッドセット」とは、マイクとヘッドホンが一体化したもので、なかでもゲーム用として特化したヘッドホンを「ゲーミングヘッドセット」といいます。
マイクが付属しているため、作業やゲームをしながら使用することができ、またボイスチャット(通話・会話)ができ、通常のイヤホンタイプよりも音圧に優れていることが特徴です。
また、音楽用のヘッドホンは低音や高音が強調されているものが多いのに対し、ゲーミングヘッドセットはゲーム内の音を正確に拾うように調整されていて、音の発生源を聞き取りやすいようにチューニングされています。
特にシューティングゲームやFPSなどは音の方向を知ることが重要なため、ゲーム用ヘッドホンを装着することで上下左右のわずかな敵の足音や位置を正確に把握し、優位に立ち回ることができるようになります。
ゲーム用ヘッドホン(ゲーミングヘッドセット)の選び方
Amazonなどでは似たようなゲーム用ヘッドホンばかりでどれを選べばよいか迷う方もいるでしょう。
ここからは、ゲーミングヘッドセットを選ぶ際に事前にチェックしておくと良いポイントを紹介します。
選び方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①接続方法で選ぶ
ゲーム用ヘッドホンの接続方法は、有線とワイヤレスの2種類です。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
有線タイプ:遅延がなく音質に優れている
有線タイプのゲーム用ヘッドホンは、ワイヤレスタイプによくある電波干渉を受けることがないため、ゲームの途中で接続が切れてしまう心配がありません。
また、音の遅延(ゲームの映像と音にズレが生じること)がなく、音質に優れており、ワイヤレスタイプとは違って充電の残量を気にせずに使用できることもメリットの一つです。
デメリットとしては、コードによって可動範囲が限られるということ。またコードが短いとゲームのプレイに支障をきたすため、選ぶなら少し長めのモデルを選ぶのがいいでしょう。
なお、コントローラー自体にオーディオの端子が搭載されているもの(PS4の純正コントローラーなど)であれば、有線でも快適にプレイできます。
ワイヤレスタイプ:コードの長さを気にせず自由に使用可能
ワイヤレスタイプのゲーミングヘッドセットは、レシーバーを介した2.4GHz無線接続またはBluetooth接続が多く、コードを気にすることなく快適にプレイできることがメリットです。
一方デメリットとしては、音の遅延が発生する恐れがあるため、コンマ1秒以下の勝負が重要となるプロのゲーマーには注意が必要です。
なお、遅延が起きにくい「デジタル伝送方式」を採用しているワイヤレスゲーミングヘッドセットもありますが、選択肢もかなり限られており、高価なものが多いです。
ワイヤレスタイプを購入する場合は、事前に接続するゲーム機がBluetoothやデジタル伝送方式に対応しているかを確認しておきましょう。
②接続端子で選ぶ
有線タイプのゲーム用ヘッドホンの接続端子は、USBとミニプラグの2種類があります。
USB接続:ヘッドホン初心者におすすめ
USB接続のモデルはバーチャルサラウンド機能に対応したものが多く、別途サウンドカード(PCに取り付けることで、音を向上できる増設パーツ)やDAC(音声ファイルを高音質で再生できる機器)を購入する必要がないため、初めてゲーミングヘッドセットを使用する方におすすめです。
なお、任天堂Switchで遊ぶ場合は、USBに対応しておらず、ミニプラグしか使えないため注意しましょう。
ミニプラグ:安価なモデルを探している人におすすめ
ミニプラグ接続のモデルは、モバイル端末から家庭用ゲーム機までさまざまな製品に使える「汎用性の高さ」がメリットです。
また、安価なモデルが多いため、手頃な価格で購入したい方におすすめです。
③付け心地で選ぶ
長時間ゲームをプレイしていると、ヘッドホン装着による「耳疲れ」を感じることがあります。長時間プレイすることが多い方は、頭部へのフィット感も重視しましょう。
快適にプレイするためには、
- 軽量である
- 柔らかく肌触りのよいイヤーパッドを使用したモデル
- 夏場でも蒸れにくい、通気性の良いクッションを使用したモデル
上記に照らすのが、おすすめです。
特に重量については、わずか100g程度の差といえ快適さにはかなり違いが出ることもあります。
また、メガネをかけてゲームをプレイする方は、商品レビュー内で、該当するコメントを参考にするのがオススメです。
頭のサイズに合わせてヘッドバンドが調節できるモデルであれば、より良い付け心地を得ることができます。
④マイクの性能で選ぶ
ゲーム実況をする方やボイスチャットをする方は、マイクの性能も重視しましょう。
ノイズキャンセリング機能付きのモデルなら周囲の雑音や息の音などを遮断してくれるため、音声をより鮮明に伝えることができます。
また、集音部の位置を調節できる「ブームマイク(先端に音を録る竿のようなもの)」は音を正確に拾い、さらに90°以上の可動式であればマイクを使わないときに耳の横に収納できるため邪魔になりません。
マイクの「ミュート機能」がついているモデルは、席を外す際に非常に便利です。
⑤サラウンド機能で選ぶ
サラウンドには、色々なチャンネル数がありますが、基本的にチャンネル数が多いほどスピーカーが増えるため、迫力あるサウンドを体感することができます。
ただし、ヘッドホンには左右1基ずつのスピーカーしか搭載されていないため、擬似的に立体感のあるサウンドを鳴らせる「バーチャルサラウンド」を取り入れています。
また、バーチャルサラウンド対応モデルの多くはPCでの使用が想定されているため、PS4やSwitchなどのゲーム機には非対応の場合もあります。
ゲーム用ヘッドホンのスペックや、対応機器の表記を確認するか、サラウンド機能のオンオフを制御できるとより便利です。(サラウンド機能によって音の定位感が失われるケースもあるため)
チャンネル数の表記がないものは「ドライバー径」を見る
商品詳細にチャンネル数の表記がないモデルは「ドライバー径」の大きをチェックしましょう。
⑥音質や音の解像度で選ぶ
FPSやシューティングゲームなど、正確な音などを把握する必要があるゲームでは、音質や音の解像度に注目して選ぶのがいいでしょう。
再生できる音の範囲は「再生周波数帯域」で表されており、より再生周波数帯域の広いゲーミングヘッドセットほど、より幅広い範囲の音を再生できます。
人間が聴き取れる音の範囲は「20Hz~20kHz」といわれているため、この数値を目安に選びましょう。
⑦対応している機器で選ぶ
製品のパフォーマンスを最大限に発揮させるためには、ゲーム機やPCが搭載している機能に対応してしているかチェックしましょう。
特にサラウンド機能やマイク接続に関しては、非対応の機器もあるため注意が必要です。
なお、有線のゲーム用ヘッドホンのなかには、複数の入力端子に対応したケーブルが付属している製品もあるため、複数の機器を1つのヘッドセットで使い回したい方はチェックしてみてください。
【有線編】ゲーム用ヘッドホン人気おすすめランキング5選
第5位 Beexcellent ゲーミングヘッドセット(有線)
軽量&付け心地良し&3,000円以下で購入できるコスパ最強のゲーミングヘッドセットです。
付属のUSB端子はヘッドホンを光らせるだけなので、ミニプラグに対応するデバイスで使用する必要があります。
メガネをかけて装着しても耳が痛くなりにくく、イヤークッションも柔らかいため長時間のプレイも快適にできます。
全体的なレビューの評価もとても高く、子供から大人まで使用できます。ゲーミングヘッド初心者にもピッタリなおすすめモデルです。
本体重量 | 269g |
接続端子 | ミニプラグ |
ドライバー | φ40mm |
チャンネル数 | – |
再生周波数帯域 | 15Hz~20kHz |
ノイズキャンセリング | 有 |
第4位 Logicool G ゲーミングヘッドセット(有線)
圧倒的な臨場感と定位感でゲーミングを楽しみたい方、長時間のプレイでも首や肩が疲れない快適なヘッドセットを求める方におすすめです。
音の方向が鮮明なため、コンマ一瞬の判断力が問われるシューティングゲームなどに最適。
USBとミニプラグのどちらにも対応しているため、ゲームだけでなく、映画や音楽鑑賞なども大迫力で楽しむことができます。
本体重量 | 259g |
接続端子 | USB ミニプラグ (どちらも可) |
ドライバー | φ40mm |
チャンネル数 | 7.1ch |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
ノイズキャンセリング | 有 |
第3位 audio-technica ゲーミングヘッドセット(有線)
ファイナルファンタジーでも推奨されている人気のヘッドセット。取り外し可能なブームマイクによって、繊細かつ鮮明なチャットやライブストリーミングを楽しむことができます。
通気性の良いヘッドパット、イヤーパッドを採用しているだけでなく、当ランキング内において最軽量であることもおすすめポイントの一つです。
装着の負担を少しでも軽減させたい方、迫力のあるサウンドで長時間プレイを楽しみたい方におすすめです。
本体重量 | 250g |
接続端子 | ミニプラグ |
ドライバー | φ45mm |
チャンネル数 | – |
再生周波数帯域 | 5Hz~40kHz |
ノイズキャンセリング | – |
第2位 HyperX Cloud Orbit S ゲーミングヘッドセット(有線)
敵の位置を正確に把握し、足音や銃声だけでなく環境音やBGMも楽しむことができる、音質の性能は一級品のゲーミングヘッドセットです。
ただし、商品の構造上、マイクにごくわずかの雑音が乗ってしまうため、配信に使用したい方にはおすすめできません。
最大のメリットは、頭の動きを追跡し、頭の向いている方向に合わせて音の定位を補正してくれる「ヘッドトラッキングテクノロジー」が搭載されていること。
右を向いても左を向いても現実世界同様の臨場感が体験できるため、ゲームのみならず、映画鑑賞なども全力で楽しみたい方におすすめです。
本体重量 | 368g |
接続端子 | USB ミニプラグ (どちらも可) |
ドライバー | φ50mm |
チャンネル数 | 7.1ch |
再生周波数帯域 | 10Hz~50kHz |
ノイズキャンセリング | 有 |
第1位 Razer BlackShark V2 ゲーミングヘッドセット(有線)
遮音性、鮮明な音質、雑音のないマイク音声など、ヘッドセットに求める要素をすべて詰め込んだ、eスポーツ向けのヘッドセットです。
軽量で、パッド部分がフカフカとした分厚いメッシュ素材になっているため、蒸れにくく、長時間のプレイも疲れを感じにくくなっています。
初心者のかたはもちろん、長期に渡って使用したい方、全体的にバランスの取れたヘッドセットを求める方にもおすすめです。
本体重量 | 262g |
接続端子 | USB ミニプラグ (どちらも可) |
ドライバー | φ50mm |
チャンネル数 | 7.1ch |
再生周波数帯域 | 12Hz~28KHz |
ノイズキャンセリング | 有 |
【ワイヤレス編】ゲーム用ヘッドホン人気おすすめランキング5選
第5位 ASTRO ゲーミングヘッドセット(無線)
プロゲーマーとゲームデザイナーが共同開発して作ったモデルで、音飛び・音声遅延などが少なく、安定した接続と臨場感ある音質が楽しめることが特徴です。
付け心地も好評なため、長時間プレイすることが多い方や、初心者の方にもおすすめです。
本体重量 | 318g |
ドライバー | φ40mm |
チャンネル数 | – |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
連続使用可能時間 | 15時間 (一度のフル充電で) |
ノイズキャンセリング | 有 |
第4位 HyperX Cloud Stinger Coreワイヤレスゲーミングヘッドセット(無線)
コスパ&軽量&耐久性が売りの当モデルは、耳にフィットしやすく、密閉性が高いため外部音に邪魔されたくない、ゲームに集中したい方におすすめです。
マイクのオン・オフ、音量調節などの操作もシンプルで簡単なため、大人から子供まで、幅広く人気があります。
本体重量 | 315g |
ドライバー | φ40mm |
チャンネル数 | – |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
連続使用可能時間 | 17時間 (一度のフル充電で) |
ノイズキャンセリング | 有 |
第3位 Logicool G GPRO X ゲーミングヘッドセット(無線)
当ランキング内最大級の50mmダイナミックドライバー+7.1チャネルを搭載し、プロレベルのサウンドを実現した「音質」にもっともこだわった人気モデルです。
重量が370gもあるため決して「軽量モデル」とは言い難いものの、敵の足音や音の発生源をいち早く正確に把握することができ、無線モデルでありながら遅延・無線干渉を感じることなく超快適にプレイすることができます。
本体重量 | 370g |
ドライバー | φ50mm |
チャンネル数 | 7.1ch |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
連続使用可能時間 | 20時間 (一度のフル充電で) |
ノイズキャンセリング | 有 |
第2位 Razer ワイヤレス ゲーミングヘッドセット(無線)
長時間プレイの快適さ&大迫力&臨場感あふれる音を体験したい方は、当ランキング内最大級の「50mmダイナミックドライバー」を搭載しているこちらのモデルに決まりです。
ボイスチャットの音質・性能も好評なため、動画配信をする方にもおすすめです。
本体重量 | 320g |
ドライバー | φ50mm |
チャンネル数 | – |
再生周波数帯域 | 12Hz~28kHz |
連続使用可能時間 | 24時間 (一度のフル充電で) |
ノイズキャンセリング | 有 |
第1位 Logicool G ゲーミングヘッドセット(無線)
40mmのPRO-Gドライバーを搭載しており、DTS Headphone:X 2.0サラウンドに対応しているため、ゲームへの圧倒的な没入感が体験できます。
軽量でありつつ、さらに重さを感じにくい作りになっているため、長時間ゲームをプレイする機会が多い方にもおすすめです。
本体重量 | 278g |
ドライバー | φ40mm |
チャンネル数 | 7.1ch |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
連続使用可能時間 | 29時間 (一度のフル充電で) |
ノイズキャンセリング | – |
まとめ
ゲーム用ヘッドホン(ゲーミングヘッドセット)の選び方は、下記の7つです。
- 接続方法で選ぶ
- 接続端子で選ぶ
- 付け心地で選ぶ
- マイクの性能で選ぶ
- サラウンド機能で選ぶ
- 音質や音の解像度で選ぶ
- 対応しているデバイスで選ぶ
価格のイメージとしては、
- 子ども用や初心者の場合には、1万円以下のモデル
- 全体的にバランスの取れたヘッドセットを希望するなら、2万円以下のモデル
- 音質や使用感、配信用など、質の高さを重視するなら、2万円以上のモデル
上記のとおり。
最初に説明したとおり、FPSやシューティングゲームなどは音の方向をすばやく把握することで勝敗が決まる面があるため、ヘッドホンにこだわる方は多いです。
毎日どれくらいの時間ゲームをするか?ゲームの種類と求められるスペックは何か?など、ニーズをはっきりさせて選ぶことで、あなたにピッタリなモデルが見つけやすくなりますよ。